下総精神医療センター

看護なう

2020年9月28日
3病棟看護師長 畑 由美子

癒し環境充実の3病棟

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医療観察法は、わが国で初めての司法精神医療に関する法律です。心神喪失または心神耗弱の状態で重大な他害行為(殺人、傷害、放火、強盗、強制わいせつ、強制性交等)を行った者に対して、専門的な治療と処遇を行う仕組みを定めています。医療観察法病棟は、全国で33か所ありますが、3病棟は、千葉県内で唯一の病棟です。
医師、看護師、心理士、作業療法士、精神保健福祉士など多職種チームで社会復帰に向けの治療を進めていきます。入院期間に定めはありませんが、ガイドラインでは、おおむね1年半を目安とするとされています。目安を超えて入院されている方もいます。
長期の入院生活の中でちょっとした癒しを感じてもらいたいと考え、光庭に花壇を作り、大きな水槽を置いてメダカの飼育を始めました。患者さんとスタッフが毎日欠かさず餌やりを行ない、メダカの成長のようすを観察しています。餌やりといえば、3病棟では、5月から9月まで外庭に山羊を3頭飼育しています。雑草を食べてもらうため毎年病院がレンタルする臨時職員です。
患者さんからは、「雑草を食べている姿はかわいい」、「気分が和む」などのご意見をいただいています。
メダカや季節の花について患者さんとスタッフが足をとめて会話をする姿が増えました。患者さんに少しでも癒しを感じてもらえればと始めた取り組みですが、患者さんとスタッフのコミュニケーションのきっかけにもなるというよい影響が出ています。

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