下総精神医療センター

看護なう

地域生活を支える訪問診療・訪問看護

2021年12月20日
地域医療連携係長 藤本 文子

入院生活が長くなると地域生活に対する不安や環境が変わることで精神状態の悪化、受け入れる家族の不安等様々な不安があります。少しでも不安を軽減するために訪問診療や訪問看護を導入して地域で安定して生活できるように取り組んでいます。地域生活が継続できている事例を紹介します。

自宅での生活
入院期間10年。「退院したら病院に受診しない。」退院は家族の希望もあり退院先は自宅。月1回の精神科訪問診療と週2回の精神科訪問看護、訪問薬局を導入し退院となる。訪問看護の内服確認と精神状態の観察、家族への関り、訪問診療との連携で精神状態は安定し地域生活を2年間継続できている。

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有料老人ホーム入所中
月1回の精神科訪問診療、月2回の精神科訪問看護、訪問薬局利用。
他室訪問や大声を上げ徘徊行動が増えた。施設職員と精神科訪問看護で情報共有し、精神科訪問看護師より精神科訪問診療へ連絡。短期間の入院で内服治療し、有料老人ホームへ退院した。

自宅での生活
母、娘お互いに違う病院に入院。退院後自宅での生活を望んでいる。
月1回の精神科訪問診療、週1回の精神科訪問看護、訪問薬局を利用し自宅へ退院。「いつお薬はなくなりますか」訪問時内服の必要性を訪問診療医師、訪問看護師より説明。内服は継続してできている。地域での生活は2年半できている。

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薬を継続して内服することで地域での生活が継続できます。体調を崩した時でも精神科訪問看護が早期に対応、入院期間が短く早期にもとの生活へ戻れます。
精神科訪問診療は精神科医師が通院困難であると判断された方が対象です。

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