下総精神医療センター

看護なう

日常生活の疑問を解決!
デイケア利用者さん向け「コロナのお話」

令和4年7月
医療安全管理室 副看護師長・感染管理認定看護師 林川尚文

新型コロナウイルスの流行が始まり、3年目になりました。看護部なうをお読み下さっている方々にも、様々な影響が現在も続いているかと思います。当院でも面会制限等で患者さんやそのご家族に多大なご負担をおかけしております。幸い、当院では現時点(2022年6月)までクラスターが1度も発生せずに経過しています。千葉県内の精神単科病院では既に3割以上の病院でクラスターが発生していることを考えると、患者さん、ご家族、そして当院職員が感染対策をしっかり行っている証拠です。この場をお借りして、御礼申し上げます。

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皆様のご協力に少しでも感染対策でお返しができればと思い、当院では2021年8月よりデイケア利用者さん向けに「コロナのお話」というプログラム(講義)をデイケアで行っております。毎月全4回で行っており、日常生活で役に立つ感染対策、県内の流行状況、ワクチンの事等をお伝えしています。「なんだか話が難しそう…」と思う方もいるかもしれません。しかし、決してそんなことはありません!このプログラムの一番の目的は「コロナのことで参加される方が困っていること、疑問に思っていることを解決する」です。講義の内容は毎回、色々と試行錯誤して作成しておりますが、講義は皆さんとお話させて頂くきっかけに過ぎないと思っています。もちろん、このプログラムの内容を参考に日常生活に役立てて頂けることがあれば幸いですが、それ以上に参加される皆さんが「日常生活で不安や疑問があったけど、解決してよかった」と思っていただけるよう、お一人おひとりの「困った」「不安」が解決できるよう心がけています。

参加された方のアンケート結果では、「日常生活での感染対策に不安がある」と回答された方がプログラムを始めた当初は7割いましたが、最近は3割まで減少しました。プログラムが少しでも皆さんの不安解消に役立っていれば幸いです。

新型コロナウイルスの流行終息がなかなか見えない状況で不安を抱えている方もいらっしゃるかと思いますが、デイケアをご利用される際は、是非ご参加をお待ちしております。

研修は集合教育と現場教育が車の両輪のように、バランスよく効果的に動くことが求められます。人は講義などの一方向の研修で学んだことは、現場で実際に体験したことに比べ、記憶の定着が悪いといわれます。成人学習者は自ら課題をみつけ、自分で学ぶ必要性を感じて努力することが理論と技術の定着には一番と実感しています。当院では、7月から学研ナーシングサポートというe-learningを導入することが決まりました。これから看護師は、自宅にいても自分のスマホから自分が欲した学びにアクセスすることができます。e-learningの教材が使用できることによって研修の人材配置や方法が今後は変わると予想されますが人は一方向ではなく双方向の関わりがあるからこそ、自己の変革が可能となります。看護師が自律して自己研鑽し、患者、組織、地域に貢献するために教育担当看護師長として限られた時間を有効に活用できるような成人学習者の学びを支えたいと感じています。

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