下総精神医療センター

看護なう

『家族教室』

令和4年7月
10病棟看護師 山崎 陽子

10病棟に勤務している山崎です。令和2年度に10病棟に配属されて3年目になります。10病棟は病棟医長でもある平井医師が開発した「条件反射制御法」で治療している病棟です。配属後は、ヒトのやめられない反復する問題行動を治療する条件反射制御法を理解することから始まり、患者さんと一緒に学ぶ毎日でした。右も左も分からない私に「家族教室」係のリーダーという責任重大な業務命令が下されたのは、配属直後の事でした。周りのスタッフからの指導を受けて、家族教室を運営することになりました。

家族教室では、月に1度「ヒトのやめられない行動の病気と治療」、「問題点と家族による対応」、「社会資源」についての内容を分けて学びます。

家族教室開催のご家族への周知は、当院のホームページと各受け持ち看護師の協力を得て、毎月案内状を作成し、郵送しています。

参加者は、すでに入院して条件反射制御法を行っている患者さんのご家族はもちろん、当院で行っている条件反射制御法とはどのような治療なのか知りたい、また今後、問題行動がやめられない家族の入院治療を考えているというご家族も多く参加されています。ご家族からは、「やめたいのにやめられなくなるこの病気を理解できた」、「どのような治療なのか知れてよかった」、「病気を治すために家族がどのように対応するべきなのかを知ることができてよかった」などの意見が寄せられています。

家族教室では、「ヒトのやめられない反復する問題行動」とはどのような病気でどのようにして起こり、それに対してどのような治療を行っているのかを理解してもらい、そして、その時に家族はどのように支えることが大切なのかを知ってもらえる場になることを願い、これからもご家族に寄り添い、家族教室を開催していきたいと思っています。ご家族でなくてもどなたでも参加できます。興味のある方は、ぜひ家族教室にいらしてください。お待ちしています。

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