看護なう
令和5年9月
8病棟
~行動制限最小化への取り組み~
当病棟は、精神身体合併症病棟として、身体管理の必要な方や、認知症の患者が入院しています。そのため、院内で平均年齢が最も高い病棟です。
身体的な治療のため、点滴をすることがありますが、患者によっては、治療の必要性が理解できず、治療をしていることを忘れてしまい、気が付いたら自分につながっている点滴に驚き抜いてしまうこともあります。
そこで治療優先のため、行動制限といい、やむを得ず体をベッドに縛ったり、扉のドアにカギを閉めたりすることがあります。
高齢になると、筋力の低下も早く、もともと元気に歩けていてもベッド上での生活が長くなると、歩行が不安定になり、転倒のリスクが高くなり、廃用症候群が進んでしまうこともあります。
当病棟では毎日話し合いをし、なるべく早く行動制限が解除できるように取り組んでいます。また、行動制限を解除することで、はじめは歩行も不安定だったりすることもあります。転んでしまうと、骨折などの危険があります。患者様の状態に合わせて、ベッド周りの環境を整え、骨折などのケガ防止に努め、積極的に日中の歩行を促しています。