令和6年11月
2-2病棟 元吉 真路生
包括的暴力防止プログラム(CVPPP)研修を受けて学んだ
患者に寄り添う看護の大切さ
私は今年度から下総精神医療センターで勤務しています。精神科では、患者への対応について視野を広げたいと思い、当院で開催しているCVPPP研修に参加することを決めました。
※CVPPP:精神医療あるいはその関連領域の施設等で起こる当事者の攻撃あるいは暴力を適切にケアするためのプログラム
研修では、対人円環モデルを使って自分の患者対応について見直しました。
対人円環モデルとは、8つの項目があります。
私は、自分の対応が8つの項目のどれに当てはまるのかを考えたところ、当事者主体の対応が多いことに気づきました。私は患者の思いを尊重した関りをしたいと考えていますが、円環モデルを使うことで、患者に寄り添った対応が出来ているか再評価することができました。
また対応が困難だった事例も、円環モデルを用いて考えると、違った対応方法もあったことに気づきました。自分の患者対応の振り返りや、対応で困ったことがあれば、円環モデルを使用して考えてみるのも有効であると感じたので、興味がある方はぜひ学んでみてはいかがですか?
次に「ブレイクアウェイ」という患者に掴まれた際に握力の減衰を利用し安全に手を離してもらう手技や、攻撃線から離れて患者から距離を取る方法を学びました。この方法を実践する上では、患者がなぜそのような行動をとっているのか患者の思いを考えることが、とても重要になります。例えば腕を掴まれたときには、患者は話がしたい、そばにいてほしいという思いがあることが予測れます。その時に手を放す為の手技を使用することや距離をとることは患者にとってケアになるのか考えることが大切です。声掛けで手を放してもらうことはできないのか、患者に寄り添った方法を模索するということが大切だと学びました。
CVPPP研修に参加して、コミュニケーションが特に大切だと学びました。患者の味方であり、支えてもらっていると思ってもらえるような関わりができるように、日々の関わり方を振り返り、患者の思いを考えながら関わっていこうと思います。