令和6年12月
地域医療連携係長 江幡 節子
患者さんが安心して入院生活や地域で過ごすことができるために
地域医療連携室が大切にしていること
当院の地域医療連携室には、看護師と精神保健福祉士が専従で配置されています。そして、相談室として精神保健福祉士と事務職員を含めた多職種で、協力をしながら患者の支援を行います。
1日の始まりは… 精神保健福祉士は病棟へ。地域医療連携室の看護師は訪問診療へ。残ったスタッフで外部からの電話対応や病棟・外来からの問い合わせに対応します。病棟や外来から得た患者に関する情報は連携室・相談室で共有し、地域医療連携室の介入が必要と判断をしたら、積極的にこちらから連絡をとるなど、早めの対応を心掛けています。電話相談等で得た情報は、相談室や外来、状況によっては病棟とも情報共有を行い、受診や入院になった場合に連携がスムーズに行われるよう準備をしておきます。院内の連携や情報共有は、すべて患者のためですが、なかでも電話相談はとても重要なことと捉えています。それは、初めての精神科受診に対する不安や治療内容の確認など、患者の思いを受け止めつつ納得して治療を受けるための入り口となるからです。
地域医療連携室は院内の活動だけではなく、ときには地域の事業所等の訪問を受けることもあります。地域とのネットワークはとても重要で、顔と顔を会わせておくことで連携がスムーズに運ぶこともあるからです。情報交換をすることで、病院内ではわからない地域や施設のリアルな情報を得ることもできます。
精神疾患を抱える人たちが、地域で安心して生活できるよう私たち職員同士はもちろん、地域関係者の皆さんとの連携を大切にこれからも頑張っていきます。