下総精神医療センター

看護なう

2020年1月31日
地域医療連携係長 藤本文子

地域医療連携リンクナース委員会について

今回は、地域医療連携リンクナース会の活動についてご紹介します。
国は、平成16年に「精神保健医療福祉の改革ビジョン」として「入院中心から地域生活中心へ」という基本方針を打ち出しました。しかし、現状では依然として1年以上の長期入院患者が全国に20万人いると言われています。当院でも比較的短い期間で退院できる方と1年以上の長期入院になっている方が二極化している状況です。そこで長期入院中の方が安心して地域に退院できるよう支援を強化する目的で、平成28年度より地域医療連携リンクナース委員会が発足しました。
退院支援をリンクナースだけが行うわけではもちろんありません。それじゃあリンクナースって何するの?と思われたでしょう。リンクナースは、退院支援についてそれぞれの病棟でリーダーシップをとっています。
退院支援をするためには、患者さんはどうしたいのだろう?ご家族は?
利用できる社会資源にはどのようなものがあるの? など様々な情報をアセスメントして、多職種で取り組まなければなりません。地域医療連携リンクナースは、スタッフの相談にのり時には勉強会を開いて各病棟の退院支援に取り組んでいます。
委員会では、地域医療連携係長の私から、うまくいった事例やうまくいかなかった事例を紹介し意見交換しながら情報共有と振り返りをしています。

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時には、訪問看護に同行してもらい実際の患者さんの地域での生活を見てもらっています。病棟では見ることができなかった患者さんの表情や趣味に打ち込んでいる姿に驚き、何かしらの発見をします。また、退院後の生活をみることで入院中から必要な援助について気づいたという意見も多いです。

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地域医療連携リンクナースは、退院支援の要として活躍中です!

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