下総精神医療センター

看護なう

国家資格キャリアコンサルタントをご存じですか?

2021年6月吉日
教育担当看護師長 尾形 智美

4月から、下総精神医療センターに異動になりました。札幌の看護学校を卒業して、3年間産婦人科で働き、その後一年間助産師になるための学校に行き、助産師として3年間働きました。臨床での理想と現実の閉塞感からその頃は「もうここで学ぶことはない」という大きな勘違いから看護学校の教員になるために東京の学校に行き、看護教員として働き数十年たちました。その後もっと看護を専門的に学びたいと思い、臨床現場に戻るのと同時に千葉大学大学院看護研究科看護システム管理学実践看護評価学というところで3年間看護管理を学びました。臨床で働くのならすべての人間の根底にある精神に関わる、精神科専門病院で働きたいと考えていました。ですから今回の異動は自身の希望がかないワクワクしています。このようなキャリアチェンジは職場の方々の支援、家族の理解・協力があり、看護職に携わっているからこそ実現可能でした。

現在私は看護部教育担当という部下を持たない組織横断的な看護師長として看護職に向けた研修企画・運営・評価、実習調整などをしています。病棟看護師長はよく知られていますがこのような役割も看護部のなかにはあります。

私の特性上、何か勉強していないと世間からおいて行かれているのではといつも不安です。そこで5月から、専門実践教育訓練給付金を活用し、キャリアコンサルタント国家資格を取得するための研修受講を始めました。聞きなれない職業と思いますが国が人生100時代を生き生きと働くことを応援するために多額の予算を使って養成している職種であり平成28年から国家資格となりました。仕事内容は心理カウンセラーと重なる部分があります。クライエントとキャリアコンサルタントが面談により、クライエントにキャリアの棚卸しを通してより良い働き方、人生の生き方を選択自己決定していく手助けをしていきます。

日本人は勤勉と言われますが、リカレント教育は周辺の国と比較すると積極的ではないということはあまり知られてません。看護職は一生学び続けることが看護師の倫理綱領にも述べられています。看護を通して患者とその家族の人生に関わり、社会貢献ができ、自己のキャリア開発ができる看護職はやりがいにあふれていると感じてます。

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